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萩焼の歴史
安土桃山時代、織田信長や豊臣秀吉は千利休を保護して茶の湯を独占的に支配しました。
茶の湯が大きく発展したことから茶器の需要も高まり、これに珍重されたのが高麗茶碗です。
秀吉の朝鮮出兵"文禄・慶長の役"の際には技芸ある陶工の招致が指令され、出陣した西国大名たちは多くの朝鮮の陶工を日本に連れ帰りました。
この時に招致された陶工によって西日本各地の陶磁器が創始されたことから、この戦は"やきもの戦争"とも呼ばれます。
後の萩藩主 毛利輝元も、秀吉から茶の湯に親しむことを許され、千利休や古田織部とも交遊があった大名で、文禄・慶長の役の際に挑戦の陶工 李勺光を、その後弟の李敬も招きました。
慶長5年(1600年)の関ケ原の戦いに敗れ領土を削られた輝元は、安芸の広島から長州の萩へ移ることになります。
輝元にお預けの身となっていた李兄弟もこれに従って萩へ移り、萩の松本村に藩の御用窯を開いたのが萩焼の始まりです。
茶陶(茶道具)のイメージが強い萩焼ですが、多様な日用品も作られており、近年では芸術性の高い作品も作られ多彩です。
古くから茶人に珍重されてきた萩焼は、やわらかで素朴な風合いがあり、同時に気品と風格も漂います。
萩焼の大きな特徴は、焼き上がりの土の柔らかさとその吸水性にあります。
登り窯によって、低火度で長時間ゆっくりと焼くため、作品の感触がよく、土があまり焼き締まっていないので保湿性を持っています。
使用するにつれて表面の貫入から茶や酒がしみ込み、筒輪の内外ともに色合いが変化してきます。
一つの茶碗を大切に使っていくと、その色、つやが時代とともに微妙に変化して何ともいえない風情をかもしだします。
茶人の間では、この変化を珍重して"萩の七化け"と称されます。
茶人たちの間で"一楽、二萩、三唐津"と呼ばれ、愛でられてきました。
萩焼の特徴
~土による特性~
萩焼はざっくりとした焼き締まりの少ない陶土を用いた、独特の柔らかな風合いが特徴です。
土が粗いため浸透性・保水性・保湿性が高く、土と釉薬(うわぐすり)の収縮率の違いによりできる表面の細かなヒビから水分が浸透、器の中から表面にまで至ります。
この浸透により、使い込むほどに器の色合いがだんだんと変化し、なんとも言えない侘びた味わいを醸すようになります。
この変化は"萩の七化け"と呼ばれ、萩焼の特徴的な魅力となっています。
萩焼の伝統的な原土は、主に"大道土"、"見島土"、"金峯土"です。
これらの土の特徴を考慮し、作品にあうようこ雲合して胎土を作ります。
大道土…萩焼の主要原土
山口県内の防府市大道から山口市鋳銭司四辻の一帯で採掘される、砂礫の多い白色粘土
茶道具に適した可塑性に富み焼き締まりが少ない土で、萩焼の基本的な土味や性質はこの大道土によるもの
見島土…萩沖45キロの日本海に浮かぶ離島・見島で採掘される鉄分の多い赤黒色土
胎土に配合することにより風合いや色彩が多様になり、また化粧掛けや釉薬に調合して使われることもある
萩焼の造形表現に欠かせない土
金峯土…萩の東方の福栄村福井下金峯で採取される細かな砂質の白色土
胎土の粘性を抑えるためと、より耐火度を上げるため配合される
~作風~
萩焼は土の風合いを生かした素朴な作風のものが多く、絵付けなどの装飾はほとんど行われません。
土の配合、釉薬の掛け具合、ヘラ目、刷毛目などに、焼成の際の炎による偶然の効果などが加わり、独特の味が生み出されるのです。
そのため色彩も大道土の色を生かした肌色から枇杷色、見島土の色を生かした褐色や灰青色、藁灰釉による白色など、比較的限られた色が主流です。
最近では釉薬や焼成技術の進歩、またデザインの多様性が求められることなどから、茶道具をはじめ日常食器や小物まで様々な色やデザインのものが作られるようになっています。
~高台~
茶碗の胴や腰を乗せている軸の部分を"高台"と言い、この高台の一部を切り取ったものを、"切り高台"や"割り高台"と言います。
この切り高台も萩焼の特徴と言われますが、実はこの手法は萩焼に限ったことではありませんし、萩焼が必ずしも欠けているわけではありません。
しかしながら、茶陶として発展した萩焼は、茶碗の見どころの一つである高台に造形的表現を追求し、印象的であったことから特徴とされることが多くなったのでしょう。
またいつの頃からか"庶民が使うことを許すため、わざと切り込みを入れた"という御用窯らしい謂れが伝えられるようになり、これも"萩焼ならではの特徴"と思われるようになった一因かもしれません。
萩焼を使うときの注意点
ざんぐりとした土味を特徴とする萩焼は、胎土に透水性があり、器表の貫入から茶液が浸み込みやすく、使用しているうちに釉調が変化してくることがあります。
これを萩の七化けとも呼びますが、手入れを怠るとカビが生じたりもします。
使う前
半日くらい水にひたして、その後十分に乾燥させてから使うと、長く使うことがで
きます
また貫入のある器は、使う前に十分吸水させることで、料理の水分や油分が浸みこ
むことを防ぎます
漏れが気になる場合には、片栗粉やお米をお湯で薄めた液に浸し、乾燥させる工程
を繰り返すことで漏れが治まります。
しまうとき
使用後は手でよく水洗いし、ふきんで拭いたあと、自然の状態で十分に乾燥させて
から収納してください
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